PCでゲームをやるという習慣がなかった俺。イースシリーズを買ってはいるが、やっていない俺。コレクター魂揺さぶられたから買っただけだったりする。PC-9801を所有していた高校時分に若干はやっていた(A4,三国志III,シャングリラくらい)。スペックがスペックだけにゲームに耐えうる能力がなく、金もなかったのでそんなに遊んでいなかった。一太郎ver4.3でせこせこ小説を書き始めていたくらい。FDDが逝かれて何もできなくなったので放置してすっかりPCからは遠ざかっていた。ゲームをするならコンシューマとなっていたわけである。
時は移ろい、大学を出てからプーとなった。会社勤めというわけでもないので時間はある。暇つぶしと大学時分つるんでいた連中とのコミュニケーションを取るためにネット接続をするようになりPCいじりを久方ぶりに再開したわけである。DOSしか知らぬ世代ゆえに当時98SEも出ているというのに95のGUIで驚いたりしていた。時代は確実に進んでいたわけである。ゲーム以外にすることもいろいろあったのでゲームに関してはさほどの興味もなし。そうして年が明け21世紀となったわけである。
21世紀最初の投稿時期(3月)、俺は徐にオンラインゲームに手を出す。AVG,RPG,SLGなどはダレることが分かっていたのでSTGとかパズルとかブロック崩しとかだ。これを落としたり雑誌付録から入れたりしていた。ここで若干PCゲームに関して目が向くようになっていった。
で、衝撃の出会いはやはりともさんの「恥ずかしい俺の変体フォーム(現・気分はいつもテクニカルファウル)」だ。PCのギャルゲー、エロゲーに対し殆ど無関心であった俺だったが、ここの爆笑レビューに目を通しているうちに変化が生まれるのだった。とはいえ、その時点ではまだ実際にやってみようという気は起きていない。ともさんの文章読んでいるだけで面白かった(彼の文章自体が面白くゲーム自体には余り興味がなかったのかもしれない、今思えば)ので、購買欲が沸かなかったのである。更に、俺は絵柄に対して注文が多い。エロゲー、ギャルゲーに関してはお話は二の次なのである。小説書きでありながら物語をないがしろにしてしまっているが、そもそも俺が厨房の頃描いていた夢はマンガ家になることであった。よって絵柄に関してはうるさい(つもり)。画力向上が進まなかったというのと、法月ミステリに出会ったために小説家になりたいと思うようになったわけである。そのような経緯があるのでエロゲーないしギャルゲーに関しては絵柄ありきなのである。
さて、どんな絵柄が好みなのか。これが説明するのは難しいところ。人気があるという「カノン」とやらの絵柄、アレはダメ。目がデカ過ぎ、絵がロリ過ぎ。「下級生」もダメ。「同級生」はいいが。この相違はどこから来るか。一件似たような絵じゃねーか、と思うかもしれないが俺の中では異なる。女性絵師が描く女は基本的にダメなのだな、合わないのである。線(輪郭とか)の感じが好きになれない。あとダメな絵はなんだろう、と思いつつも現在のこのジャンルに関しては蘊蓄がないので語れない。昔のアリスソフトは微妙にダメ(「ランス」とか「闘神都市」)。エルフのは比較的おっけー。というかうめつゆきのりはストライクに近い。「雀ジャカ雀」(だっけ?)くらいしか知らないけど。あとはなんだろな。コンシューマに目を移せば「久遠」はよい。ストライク近い。「個人教授」はストライク、確実に。俺の絵柄による判定は「個人教授」を基準にしてもらえばわかりやすいかもしれない。ここのトップで使っているくらいだしね。
そう行くと「Lの季節」とか「Missing Blue(以下、MB)」はどうなるんじゃということになるが、これは特殊。絵はばっちりストライクというわけではないのだが、お話がよい。これも「絵柄ありき」という言葉に反すると思われるかもしれないが、これは別。例外のない法則はないってことだ。「L」は平行世界を扱った物語。世界構築の謎を解くには片側だけの世界では無理で、両方やらねば分からないというのがよろし。達成率100%にしたわけではないから結局全て解明してはいないのだが、その手法が好きだ。キャラクタに魅力が少ないのが残念なところだった。で、新作の「MB」。こちらはまだ一つのエンディングしか見ていない。頓挫しているわけである(最近はどのゲームもそんな感じ)。それでもある程度物語の概要は分かっている。「MB」は主人公が作り上げる世界によって成り立っているのだ。主人公が思うように構築されていく。ないものは彼が生み出すのだ。「アーケードはどんなものだったか」という設問に対し選んだ選択肢通りの世界が構築されていく。ゲーデルの不確定性定理の世界がここでは描かれている。認識するまでそこに何があるか分からない。視界に入っていない空間には何が存在するか不確定。そんな世界が描かれている。主人公が幻想的な世界を望めばその通りになる。文字通り「世界は彼の手に委ねられている」のだ。なぜ主人公にそのような能力があるのかは不明。何度もクリアしなければ分からないだろう。早くやらねばの。
と、話逸れて前書きが長いのであるが、今回の主題は「君が望む永遠」体験版である。これを記している現在は既に製品版も入手してしまっているのだが、最初にやったのは体験版。ともさんからの控え目な挑戦状を受け取っていたので、やってみようとは思っていた。とはいえ、やはりPCでゲームというのは気が乗らなかった。PCはいろいろできてしまうわけで、集中力が続かなそうなのである。暫く挑戦状のことも忘れていたのだが、とあることがきっかけで思い出すことに。
小説を執筆する時期ともなると、無性に部屋の整頓とかしたくなる。つい先月の9月のことだ。で、雑誌のバックナンバを整理していると「Windows 100%」が目に入る。オンラインソフト、エログラビアなどが掲載されている雑誌で、俺の目的はフリーのフォトレタッチソフト「Gimp」と3DCGレンダリングソフト「Blender」の記事がメイン。あと、フリーウェア大好きっこでもあるので、そのチェックとかで利用。で、パラパラ見ていると「あー、エロゲーの体験版とか付いているだわなぁ」と思いともさんからの挑戦状を思い出す。「君望とかないかしらん?」
と思っていると、あったですよ。「ほうほう、一章まるごと遊べるですか。太っ腹やね」ということでインストール。漸く本題に入るわけである(長いな)。
以下ネタバレ含みます。
インストールはしたものの、すぐにはやらなかったりする。とりあえず入れただけな感じだった。実際にやったのは9月半ば、小説が切羽詰まった時である。逃避である。
交代人格「司直」の調子が悪くなると、交代人格の一つ「林行人」が現れた。
「音さんよ、あいつひっこんじまったぜ。どうするよ」
「どうするもこうするも〆切は近い。なんとかもう一度出てきてもらわないと困る」
「困るっつーてもあいつがひっこむとなかなか出てこないのは知ってるだろが」
俺は唸るだけだ。一度詰まると早々の復帰は望めない。ただでさえ最近出現頻度が減っているというのに。
「ならよー」林はぶっきらぼうに言った。「”君望”の体験版でもやったらどうだ? 今書いているのは学園物だろう。なんらかの参考になるかもしれねーぞ」
主人格の俺の記憶が司にすんなり渡るか不安であったが共通事項も多い故になんとかなるかもしれない。
「やってみるか」
「そーか。そんじゃ」
林はそう言って姿を消した。何も学園物だからといって「君望」を選択しなければならないこともなかった。PS2の「MB」があったからだ。そちらで済ませてもよかった。しかし、ともさんからの挑戦状もあるので「君望」を起動させた。
絵柄がストライクではない。それが最初の感想。ちょっと頭部がデカイ。体の線が俺の好きなものではない。それでも拒否反応は起こさないのでやってみる。ともさんが勧めるほどのものだ。何かしら収穫があるだろう・・・。
甘い、甘すぎる・・・。
絵に描いたような青春群像。それが俺の最初の感想。
控え目な女の子。勝ち気な女の子。馬鹿にし合える親友。
思わずにやけちまうじゃねーか。
微笑ましい日常が過ぎていく。
主人公孝之は女心が分からないお間抜け野郎。
遥の態度見て「嫌われている」とは普通思わぬだろう。
この手のゲームの主人公としてはそれぐらい鈍感でないとやってられないのだろうが、そのような設定など度外視しても間抜けだ。
遥と会ってから数日。唐突に彼女は孝之に告白する。
急だな、と思いつつ告白の様子を眺める。
突然の告白に迷う孝之。俺がこいつだったら断るな、と思った。タイプじゃないから、という理由なのだが。
(遥つーたら今の所井川遥以外は認めない。那由多遥も認めない)
が、孝之は告白を受け入れてしまう。
にしてもその理由はどうなんだろう。嫌いじゃないから付き合うってのはどうだか・・・。
ゲームなんでこちらがなんともできないのが腹立たしい。成り行きに任せるしかない。
嫌いじゃないから付き合うなんて相手を傷つけるだけとしか思えない。
いっそのこと断るべきだが、間抜けな孝之は現在の友人関係が壊れるのを恐れ断れない。
さて、自分ならどうするだろう、と考える。
孝之、慎二、水月という三人の輪の中に唐突に入り込んできた遥。
遥は水月の親友。遥の申し出を断れば水月との友情も失われる。
慎二は残るかもしれないが、現在の関係を維持することは困難。
結局、友人関係と遥を嫌いでないという後ろ向きな理由で受け入れしまう。
くぅ、中途半端なやつだ。
交際開始。ぎこちない会話が続く。好きではないのだから仕方ない。
プレイヤーとして、俺は水月の方が好みなのだが、そちらへの方針変更はできないものかね、と思うも何もできない。
水月の態度、どう見ても孝之に対して特別な感情持ってるわな。
遥のためということで思いを押し殺しているような感じがした。
友情を優先させているわけだね。
で、そこら辺で一旦終了。
体験版の癖に大したボリューム。セーブ機能があるのも頷ける。
体験版なんてすぐに終わるようなもの、製品版の触りだけを伝えるだけのものと思っていた。
すぐに終わると踏んでいたのでこれは少々驚愕。
続きはまた今度ということにしたのは、その時点では盛り上がっていなかったから。
グラフィックはなかなかに綺麗。キャラもよく動く。演出もいい。
が、この時点では物足りなかった。
ともさんがあれほど熱心に布教しているのだ。なにかあるはず・・・。
そう思い投げ出すことはしなかった。
後日再開。一旦司が復活したがすぐに引っ込んだからだ。
林も出てこなく、俺自身の意志で体験版を再開した。
淡々と進むと思われた物語だが、急転する。
遥と孝之の中が進展しなく、喧嘩となったからだ。男女交際を知らぬ孝之は遥の扱い方が分からない。それは彼が彼女に好意を寄せていないということも遠因としてあった。
電話口で決定的な亀裂を作った二人の関係は終わるかのように思えた。
ある日、練習中の水月の許に訪れた孝之。
ここから一章は盛り上がることになる。
学校で練習する水月の許へ向かう孝之。遥とのことを聞いていると思われたが水月は何も知らない様子。
帰り道、水月から遥伝説を聞かされ、遥の自分への思いを聞かされた孝之はその足で遥の許へと向かった。
ここで孝之は遥に対して「好き」という感情を告げるのだが、俺には孝之の心境が少々納得行かなかったりした。
「長年の思いを簡単にうち砕いたからその罪滅ぼしのために交際を開始する」という印象がある。
「同情じゃない」と言うが同情にしか思えなかったわけだ。
プレイヤーとして遥が好きじゃなかった、という俺の心境もあるかもしれないが。ととはいえ、ここから面白く感じるようになった。
遥のことを大して思ってもいなく「水月の方がいいー」などと思っていたのだが
孝之の幸せそうな様子や、遥とのやりとりを通じて「まぁ、悪くはないか」などと思うようになる。
甘い言葉だとか恥ずかしくなるような話にはニヤついてしまったりもしたけんども。
中でもよかったのはプールイベント。
「CAR GRAPHIC」擬きのナレーションには笑わせてもらった。
アレはいい。画面の動きもスムースだし。
DirectX使っていないとのことだけど、よくもまぁあそこまで動かせるもの。
age独自の技術なのかね。オープニングもムービーファイルではないらしいね。
と、そんなイベントなどもあり、いつしかぶっ通しでプレイするように。
祭りの日に水月の悩みを聞くことになり、遥との約束をすっぽかすことになるのだが、この時のこいつらのやりとりも
甘い、甘すぎる・・・。
こっちが恥ずかしくなるっつーの・・・。クサいし・・・。
こんな青春とは無関係の高校生活であったため羨ましく思ったりもしたが(ぼそっ
まぁ、なんにしても予定調和な感じだ、お約束の連発だ、と思いながらプレイしていたのだが、ソレはとうとうやってきた。
運命の8月27日。
一章はいつ終わるのだろうか、と思いながらプレイしていた。
祭りの夜の四人の記念写真で終わってしまってもおかしくなかった。俺はそこで終ると思っていた。が、話は続いた。Enterキーを連打する時間は続く。
そして8月27日がやってきた。
遥とデート。
その前に橘町で買い物をする孝之。
遥の探していた本を探し当てた。
記念写真と絵本を胸に待ち合わせに戻ろうとしたとき、水月と遭遇し・・・
嗚呼・・・
一章の衝撃の結末。
疑問符を抱えたまま進むオープニングデモ。
幸福な空間は一瞬にして崩壊した。
この続きはどうなってるんだ?!
が、体験版はそこで終わってしまうのだった。
「どうだ?」
いつのまにか林がそばにいた。
「どうだって・・・不完全燃焼だ。続きが気になる」
「絵柄がストライクではない、とか言っておきながらストーリーに引き込まれてるじゃねーか」
林はシニカルな笑みを浮かべる。言葉は芯を捉えていたので反論できない。
「・・・確かに、引き込まれていたようだ」
「音さんよ、あんたは恐らくエロゲーに対してはエロそのもののイメージしか持っていなかったんじゃねーか。ギャルゲーにしてもそうだろうな」
「物語を求めていなかったということか」
「そーだ。おまえのこのジャンルに対する認識というものはPC9801時代で停止していたんだ。当時はエロ色が強かったんだろ。物語なんてなおざりだ。その時代のイメージをそのまま引き継いでいたから現在のこのジャンルを誤認していたんだな」
林はいつからこんな理屈をこねるようになったのだろう。頭脳労働一般を放棄するやつではなかったのか。
「変なこと考えるなよ。俺だって一応おまえの一部だ。解離しているとはいえ元は同じ。性質を受け継いでいてもおかしくないだろが。問題はそんなところじゃねーよ。お前の先入観ってやつだ。とも氏から聞いていただろうがこのゲームはエロがメインじゃねーんだよ。ストーリーなんだよ。一章の最後見て分かっただろーけどよ」
「そうだな、あの最後は驚愕だ。正直、鳥肌が立つような感覚を覚えた・・・」
「エロゲーだと思ってやってたんだからそうなっても仕方ねーよな。心に響くストーリーなんて期待もしちゃいなかったんだろ。あまつさえ”エロゲーで感動する人間の心情なんて理解できん”だとか”感動するやつぁ単なるキャラ萌えのヲタども”とかも思っていたはずだ。言葉で否定しようにも内面でそのような意識が一片もなかったとは言わせないが、どうかね」
「ぐ・・・」
「言い返せないのも分かる。図星なんだろ」林は嘲笑した。が、すぐに真面目な顔になり「お前は否定していたモノを今や肯定した。悪くはないと思うがね。なんでもかんでも否定していたお前にはしては素直になったんじゃないか? これからは素直になることだね」
「素直に?」
「本編がやりたくてしょうがないんだろ? 続きが気になるんだろ? PCでゲームなんて、と思っていたお前だが今や欲望は抑えることができないだろう。火尭いて貰ってでも続きがしたいんだろ?」
「むぅ・・・」
「いや、物欲の強いお前のことだ。買うな、間違いなく。気に入ったものは複製品なんかでは気に食わないはずだからね。俺は分かってるよ、お前の一部なんだから」
林はククッと笑うと「ある程度金持ってアキバに行くことだな」と言って姿を消した。
――買ってしまうのか、俺は買ってしまうのか。
――いや、しかし・・・今は司をなんとかしてやらないといけない。
――月末までは司を優先しなければならないんだ。
――だから本編はとりあえず放置だ・・・。
そして、司が再び姿を現し、作業を再開させた。俺は引っ込み司に体を任せることにした・・・
体験版の存在意義とは何か。前項の途中でも少し触れたように製品版の触り部分を紹介するために存在する。ゲームの雰囲気を伝えるために存在する。体験版をプレイし気に入って貰えれば買ってもらうということだ。今回の「君望」体験版はどうか。
結論。
策略にハマッたよ・・・
10月に入り、恵比寿バイト時分の後輩U君とともにアキバに向かった。2日のことである。本来の目的は俺はコンパクトフラッシュメモリ(64MB)購入。U君はアキバをぶらつくのが好きなので基本的にお供。値段次第でMDプレイヤを買うとのことだった。
あるとは思ってなかったが「君望」が欲しかったので試しに「エロゲーみたいんだけど」と言うと「いいっすねー」と結構乗り気。そんな次第でエロゲー探しと予定変更。
興味ない時はよく見かけたと思われるエロゲー、ギャルゲーを扱っている店。しかし、いざ探そうとすると場所が分からない。思わずジャンク街に足を向けてしまうのがおかしなところ。大通り沿いにたくさんあることが判明し順番に覗いていく。U君は「下級生」だけはやったことがあるという。他のもやってみたいということだった。彼はアニメアニメした絵柄は好きでないらしく、またAVGにも興味ないということで目をつけるのはポリゴンアクションエロ「レクイエム・ハーツ」だったり、シチュエーションもの(痴漢とか)。一番気になったのは「警備員シリーズ」らしい。
「これ熱いっすね!」と笑顔で言う。確かにそのシチュエーションは熱い。しかし、俺は絵柄が苦手だったりする。「通勤快楽 痴漢電車」(うろ覚え)というやつはいいのだが。結局彼は今回は調査ということで何も買わず。俺の手には途中の中古屋でポツンと一つだけ置かれていた「君望」があった・・・。
この「君望」プレミアが付いているらしく値が張った。定価以上ということ以外はここには記さない。いや、恥ずかしいだってば。勢いで買ったのはいいのだが、よくもまぁ、すんなり払ったものだ。もう少し悩んでもよかったんでない? それぐらいの金額のものに手を出す時って俺はもっと悩むだろ、普通? 金が余っているわけでもないんだろう? ってぐらい・・・。とまれ、林の金持っていけ、というアドバイスは確かなものだった。いつも持っているような額では買えなかったからね。
その後普通にコンパクトフラッシュ買ったり、エロDVDを眺めたりして解散。北村うるかが気になるね(笑
ということで首尾は整い、「君望」の気になる本編ができるようになった。現在1stプレイ中。いつまで続くのか分からないので現在の全体での位置は不明。1stプレイが終わったらひとまずこちらで感想なりレビューなりをアップ予定。関係者各位は少々お待ち下さい。
にしても、同時期に「君望」やっている人多いよね。総統は相当に鬱入っているようですが(汗
表題であるが、製品版買ってしまったからにはその存在意義は確かなもの。普通の体験版ならそのまま放置なんだろうが、今回は違った。体験版さえやらなければ・・・という後悔をするのか、はたまた体験版のおかげで・・・となるのかは今度の成り行き次第。刮目して待たれよ(偉そうに
さきほど、一回目クリアの『君が望む永遠』。感想を一言で述べれば
オヂさんは感動した!!
ともさん、あなたはいいものを勧めてくれました。参りました。ここまで感動するお話が展開されるとは思ってもいませんでしたよ。エンディングに入る瞬間は鳥肌が・・・。
ということでクリアしたらば「水月エンド」。まずは水月だね、と製品版買った時から思っていたので狙い通り。それなりに間違いなく選択肢を選んでいた模様。
本題に入る前にこんな環境でプレイしてました、という報告。ゲームロムがないと起動しないというのは非常に不便。ドライブの音も煩いしね。そんな時は仮装CD-ROMの出番。市販製品に「CD革命」とかあるでせう。HDDの中にロムの中身入れてしまうやつ。それをやってプレイしていたということだす。が、そんなもんは持っていないのでこういうときはオンラインソフト頼み。ありまっせ、無料で使えるもんが。コレとコレだす。両方とも英語で、前者にいたってはシェアなんですが、機能制限(1倍速)があるだけなんで金払わなくともよし。HDDに余裕のある人には試して欲しいですな。オススメだす。実際使ってみて便利だったんで。操作が分からない人は言って下されば使い方教えまする。
ということで次項から本題に入ります。当然ネタバレで行きますんで読む際には注意して下され。
Enterキーを叩きながら様々な思考が渦巻く。考えさせられながらゲームをやるとは久しぶりのことだ。いや、そもそもゲームやりながら思考するということが今までにあったか。戦略を練る、という意味合いではある。推理AVGなどでもある。しかし、テキスト中心のアドベンチャーで思考するということはあったか? 物語の中で謎があり、それに取り組むのは分かる。しかし、『君望』の場合はそういった性質のものではない。観念的なものに近い。突き詰めれば「人はどのようにして今を生きるべきか」というレベルにまで達してしまうだろう。身近な誰でも起こり得る題材を主題としてプレイヤーに思考を求めてくるのだ。プレイ前はそこまでのものとは思っていなかった。周囲の感想などを見るにつけ、思考を要求させるだろうな、という予想は立っていたのだが、こちらが思っていた以上の思考を求められた。俺は思考を放棄することなくEnterキーを叩いていた。そして、エンディングまで辿り着いた。
『君望』を語ろうと思えば題目は際限なく増えていきそうだ。「登場人物」「物語」「時間」「恋愛」「秘めたる思い」「他者(周囲)」「自己」「生活」。正直、何から記していけばうまく収めることができるか分からないでいる。たった一つのシナリオをクリアしただけというのに。これがいくつも積み重なれば更なる広がりを持ってしまうだろう。端的に記す、語るというのは困難となる。
そこに林行人が現れた。登場するなり小馬鹿にした表情で言った。
「なんだ、感動してやがんの」
「笑うな。感動して悪いか」
「悪いとは言ってないだろが、ボケ。最近感動するってーことをしてなかったお前が感動してんだ。珍しいと思っただけだ」
確かに最近の俺は感動するということをしていなかった。高橋尚子が記録更新しても凄いとは思ったが感動はなかった。テロは衝撃はあったが感動という代物ではないだろう。私生活も単調なものばかりで感動は薄い。清掃バイト辞めた時皆が送り出してくれた時は少し感動したが、それでもさほど実感として沸かなかった。
「・・・確かにここまで感動したのは久しぶりだった。まさか・・・」
「まさか?」林は続きを促そうとする。
「・・・いや、なんでもない」
「音さんよ、お前の言いたいことは分かるよ。『エロゲーで感動するとは思わなかった』と言いたかったんだろ」
「む・・・」
「わかりやすいんだよ、お前は。主人格の癖によ。逆にお前は交代人格の俺たちのことなんて分からないんだから、面白い話だよな」
分からない部分もあるのでなんとも言い返せない。
「まぁ、それはいいとして」いいのか。「問題は何を記せばいいのかってことだな」
「ん? このページのことか?」
「ったりめーだろが。それ以外に何がある」林は呆れた顔をする。
「それなんだ。何を記せばいいかで迷っている。テーマはいくつも見いだせるからな」
「一つに絞った方がいいと思うがね。いろいろやるとまとまり欠くだろ、驚愕新聞社みたいに。あちこち手を出して八方塞がりじゃねーか。俺のサイトまで畳む始末だ」
「それは済まない」
「別に謝って欲しいわけじゃねーよ。さっさとテーマ決めて続き書いちまいな。俺は姿消すからよ」
俺が何か言おうとする前に林はさっさと引っ込んでしまった。
何を記せばいいのだろう。俺の思考はそこで止まってしまう。プレイ中はいろいろ考えていたというのに実際何かを記す段となると忘れてしまう。これでは孝之と一緒ではないか。ヘタレではないか。
そう思っていると司直が現れた。小説執筆期間でもないというのに珍しい。
「どうしたんだ、急に」
「何、俺も『君望』を見ていたからね。言いたいことの一つはある」
司は自嘲気味の笑みを浮かべながら言う。ミステリバカがエロゲープレイを見ていたというのか。変わったこともあるものだ。
「『君望』にミステリ的展開はなかったと思うが・・・」
「ミステリ的要素が無くとも物語として見る値があった、という理由ではいけないかな?」
「お前が物語を求めるなんて珍しいな」
「何もトリックが全てではないということさ。まぁ、トリックがあって困ることもないけどね。『君望』にミステリ的要素は不要だ。もしそれを取り込もうとしたら物語として自壊するね、おそらく」
「まだ他のシナリオを試していない。もしかしたらそんなシナリオだってあるかもしれないぞ」
「そうかもね。まぁ、この場合不確定要素は排除しよう。あるかないか分からないものについての議論は空しい」
「議論って、お前議論しに来たのか?」
「そうだ。議論に値するタイトルだと思うが? まだクリアして余韻も残っているだろう。今こそ、そのいい機会だ。時間は全てを風化させる」
全て、とはよくぞ言い切る。大した自信だ。しかし、その言葉で俺は閃いた。
「そう、それだ。時間だよ。俺が最もプレイ中意識したものは」
「時間か、いいね。それを主題として話そうじゃないか」
ということで”時間”を中心にして「水月シナリオ」を語ることになった。
「時間とは何か」司が話し出した。「普段はさほどの意識もせず、生活の一部として身体に染みついてしまっている判断基準の一つだ。なければ困るものなのだが平素はその存在を忘れてしまっている。いや、忘れているという表現は相応しくない。時刻を確認するのに使っているから。『身近過ぎて有り難みを忘れさせている存在』と言った方がいいだろう」
最初からそう言えばいいのだが、ミステリマニアなので婉曲な表現をすることが多い。司は続ける。
「こうして話している間には時は流れ物事が進行していく。放っていても何かしらの変化がある。何をしていようが時間というものは全てのモノに平等に等しく与えられている」
”平等”という言葉が引っかかった。
「待て、司。それはおかしい。遙は違ったじゃないか。彼女は時間を奪われた。全てのモノに平等なんかではない!」
「話は最後まで聞け。この場合の平等というものは客観的な意味においてだ。人の心理などで計っているのではない。確かに遙は時間を剥奪されたが、それは彼女の視点に、彼女の心理に立ってのみ成立することであって他の者にとっては成立しない。現に孝之や水月は三年という歳月を過ごしていたではないか。時の流れを長く感じるか短く感じるかの相違であって、それは事象の俯瞰的観察という視点からでは全く意味がない」
司の冷静な言い分が頭に来る。
「だが、俺はそんな科学的意味の時間を問題にしてはいない。『君望』においての時間というものを問題としているんだ」
「だから、それを説明しようとしているんだろう。ともかく黙って聞いてくれよ」
司は蔑みの表情を浮かべる。こいつにまでも馬鹿にされるのか、俺は・・・。
「平等に与えられた時間というものを長く感じるか短く感じるかは個々の過ごし方によって決められる。集中して何かに取り組めば短くも感じるし、ダラダラとしていれば長く感じる。が、あくまでもそれは個人レベルのものであって普遍的なものではない。普遍的な意味で時間の長短を作るとなると流れを遅くするか早くするしかない。が、これは相対論の範疇であって残念だが俺の手に負える代物ではない。簡単に言えば”ウラシマ効果”なんてものが時間の長短を普遍的レベルで扱う分には引き合いに出しやすい。または宇宙旅行で考えてもいいだろう。要は速度が時間軸に変化を与えるということだ。速度を高速に近づければ物質に掛かる時間というものを少なくさせることができる。浦島太郎が竜宮城より帰還した際に時代が進んでいたというのも、竜宮城までの距離が相当あったということだね」
こんな話が『君望』につながるというのだろうか。そう思うも司は話を続ける。
「話を変えて、『スプリガン』のノアの方舟の話があるだろう。アレには驚いたね」
「『驚いた』とは言わず『驚愕』と言え。ここをどこだと思っているんだ?」
「これは失礼。驚愕したよ。――それでだ、あのノアの方舟は破壊することができなかった。それだけでなく変化がなかった。なぜか。時間が止まっていたからだな。物質の変化に最低限必要なのは時間だ。時間の流れだ。それが停止してしまっていたからには変化のしようがない。唸らされたよ。そこで遙だ。彼女の場合も時間が停止していた。事故にあってから三年間意識が停止していた。彼女には変化がなかった。ただ一つ、彼女の身体を除いて・・・」
「もしかして――」俺は恐る恐る聞く。「今までの科学的な説明は意味がないんじゃないか?」
そう言うと司は口の端を若干歪めた。
「分かってるじゃないか。今までの話は意味がない」
やはり馬鹿にされていた。殴ってやりたいがダメージを受けるのは自身だ。止めておこう。
「たまにはこういうときもある」しれっと言いのけ、司は続ける。「遙が失ったのは心理的な意味においての時間。彼女の主観においての時間だ。
一度目の覚醒では三年経っているとう現状は認識されぬままだった。つまり、時間軸の繋がりが三年前の8月27日から翌日の28日ということになる。自身の身体の変化、周囲の変化に気がつかない。いや、深層意識下においては気がついていたのだろうが、顕在化される意識レベルまでは上ってこなく途中で切断されてしまっていた。心理的抑圧というやつだ。自分がイヤだと思うことを認識させないように脳が機能してしまったわけだ。
次に二度目の覚醒。これは三年後の世界であることを知らされたことによる衝撃が深層意識で堰き止められていた認識力を突破した時に起こった。が、今度は第一の覚醒の間の出来事を全て忘れてしまっていた。これも心因的なものが影響しているようだが、ともかく己の失策を挽回する機会を孝之は得たわけだ。孝之がはっきりした性格であれば話は拗れることもなかったのだが、所詮はゲームだ。それでは面白くないだろう。迷わせてこその主人公だ。まぁ今は孝之の性格がどうこうというのは関係ないのだがな。
と、話が逸れそうだから無理矢理方向を戻すが、問題は遙の心境だ。自分は三年も眠っていた。その間に愛しの孝之は水月のものとなっていた。よりによって親友だった水月に取られていた。衝撃だろうな、彼女の時間ではたった一日しか経過していないというのにその一日の間に寝取られてしまっていたのだから・・・。同情は禁じ得ないね」
「同情なんて彼女には必要なかったじゃないか。遙は強い・・・強い子だ」
「そうだな。だから彼女は孝之と水月の前で気丈に振る舞った。悲しくなんかない、辛くなんかない、とね。しかし、そんな彼女に、時間を失った彼女にいきなり同情以外の感情で接することなどできるか? 真っ先に同情してしまうだろう。君だってそうだった」
「ど、同情なんかしていない」
「いや、同情したね。俺は分かるよ、君がキーボードを操作する姿を見ていたんだから。確かに君は深い同情などしていなかったかもしれない。選ぶ選択肢はいずれも水月よりのものばかりだったからね。しかし、孝之が病室で一人泣き叫ぶ遙の姿を見てしまった時、同情したろう。『可哀想なやつ』と。俺は知っている。お前の目は同情の視線だった・・・」
「・・・・・・」
俺は反論できない。確かに俺はあのシーンで遙に同情してしまった。一瞬、遙を選ぶべきか、と思った。
「結局君は水月を選んだ。初志貫徹といったところかね。君は一章の頃から遙よりも水月がいい、と思っていた。健気な茜の姿を見て、茜が(゚∀゚)イイ!!と持ち前の浮気心を持ち出したのには苦笑したがね」
そう言って司はくくっと押し殺した笑い。なにもそんなことまで言わなくともいいだろう。だが、事実だ。
「また話が逸れたか。――話を戻す。遙が失った時間を取り戻すというのは容易いことではない。全てを受け入れなければならないからだ。時間の流れは変化を起こさせるだけでなく、情報を蓄積させるという一面も持っている。彼女が時間を取り戻すということは情報を仕入れるということでもある。勿論その量は尋常でないだけでなく、知りたくない情報まで含まれている。知りたくない情報というのは当然孝之と水月の関係のことだ。自分が寝ている間に取られてしまったわけだが、全く知らない者ではない二人のこと。遙には二人のことがある程度分かる。現在置かれている二人の立場も分かる。遙の存在を忘れ罪悪感なしに交際をしていたとは思ってもいないだろう。二人が悩む姿は分かっていた。遙はよく言っていた。『孝之君は優しいから』。その優しさとは愛玩動物を可愛がる優しさなどではない。相手のことを思うという優しさだ。深く考え優柔不断になってしまうという優しさだ。遙はそれを知っていた。だからして自分のことを吹っ切れるように振る舞ったのだが・・・嗚呼、泣ける話だね」
「最後は茶化してんのか、司」
「茶化してなんかいない。向きになるな。泣ける話だったのは確かだろ。君がエンディング付近で感動の連続だったのは知っている。鳥肌立ってたものな。特にエンディングの絵本のシーンは」
確かにあの絵本は辛かった。全てがあの絵本に詰まっている感じがした。孝之、水月、遙、慎二、茜。彼ら五人の関係があそこに凝縮していた。おこじょは彼らであり、木の実は・・・いや、止めておこう。これは個人で夢想するレベルであって人の分析など不要だ。絵本の解釈はクリアした者それぞれで共有していればいい。
「ところでご主人さん」
「ん?」俺のことか。
「俺は消えるからあとは自分で考えてくれ」
「は? まだ時間についてお前ははっきりと・・・」
「だからそれを一人で考えてくれ」
ごきげんよう、とメルカトルのように言って司はさっさと姿を消してしまった。これではまるで烏有ではないか・・・
俺が『君望』において時間について意識していたのは間違いない。だが、獏たるもので確信的なものを見いだせていない。司はなにやらいろいろ語って言ったがまるで意味のないことばかり。むしろ俺を混乱させに来ただけのような気がする。彼の目的はなんだったのだろう・・・。いや、それよりも”時間”だ。
時間だけは皆に平等に与えられているもの、そう思っていた。明確にそう思っていなかったかもしれないが、少なくともそれを当然のものと思っていた。他の物語で記憶喪失ものなどを読んでも今回ほどには意識することはなかった。現実においてもそうだ。記憶喪失という例は身近にないものの、時間を意識させるものはいくらでも転がっているはずだった。殺されれば被害者は永久に時間を失う。殺害した者も刑務所に入れば一時的に時間を失う(とみなす)。レベルが違うが泥酔した者も一時的に時間を失う。しかし、それらの例から俺は今まで時間について意識することはなかった。『君望』の遙の存在を見て意識するようになった。やはり衝撃のオープニングが影響を与えているように思える。あのオープニングさえ見ていなければここまで記すまでには至らなかったはずだ。三年間昏睡が続き、覚醒してみれば正しい時間を認識できない遙の姿を見て、俺は時間は平等でないことに気づかされた。
「時間が解決する」とある人はことあるごとに言った。確かにその側面もあるだろう。否定できない。しかし、孝之を取り巻く環境においてはそれが解決手段となりうるだろうか。水月は三年の間に孝之の恋人になっている。遙はその間に捨てられたも同じ。孝之にしれみれば否定するだろうが、周囲から観察した場合そのように見える。茜は自分の思いを殺してまでそのように見ていた(見なければやりきれなかったのだろうが)。時間が解決するには複雑過ぎる関係が横たわっていた。なによりも遙だけが時間を奪われていたのだ。決定的な差だ。時間の中を生きていた者、生きていなかった者。正確な時間軸を取り戻した時からでないと遙の時間は始まらない。遙が事故に遭ってから周囲の者の時間は動き出していた。一時停止もなく当然のように流れる時間の中を過ごした。しかし、遙にはその当然がないのだ。
ゲームをプレイするということは操作する主人公に感情移入するということ。プレイヤーを引き込むほどそれが優秀なゲームであるという証拠となる。虚構空間であるにも関わらず、現実を生きる我々に対し影響を与えるほどに優秀なゲームである。これには当然好影響、悪影響という側面があるが『君望』の場合は好影響だ。現実世界を生きる上でもなんらかの教訓をプレイヤーに与えうる。そこで俺が孝之に感情移入していたのか、となると難しいところ。ご隠居さんも言っているように選択肢を選んだのちの孝之の思考と一致しないことがままあった。そうじゃないだろう、というやつだ。そのようなことはままあったとしても、俺にも優柔不断的側面は当然あり、しかもかなり強力だ。自分でも気が多いと思う。二者択一を迫られると困るだろう、悩むだろう。幸い(?)初回プレイは水月と決めていたからよかったものの、流れのままにやっていたならばどちらに転ばぬか分からない。二章の途中、気丈な茜が(゚∀゚)イイ!!と思ったのも間違いない(つまり次は茜狙いだ)。
感情移入という観点から、遙のようになってしまったら、と考えてしまう。自分が三年という時間を失っていたとしたら。その間恋人が親友に取られていたとしたら。俺はどうするだろう。分からない。これは分からない。衝撃は受けるだろう。確実だ。間違いない。それからどうする。怒るか。笑うか。沈黙するか。遙のように振る舞えるのか。どうなんだ。答えは出せるのか・・・。綺麗事を言えば「できる」となる。しかし、口先だけならなんとでも言える。実際遭ってみないと分からない。結局はそうなのだ。実体験でないと、いざその場に居合わせないと、何もできやしないのだ。これは逃げなのか。逃げちゃダメなのか。ここにいてもいいのか。おめでとうなのか。拍手喝采なのか。ここは体育館なのか。パイプ椅子に座っているのか。絵が雑になるのか。劇場版になるのか。しかもそれも逃げの結末なのか。謎を宙づりにしたまま放置プレイなのか。気を持たせたままのなのか。そして流行は終わるのか。一過性のものなのか。やはりガイナックスなのか。電脳学園なのか。訴えられるのか。トップを狙うのか。ブルーウォーターなのか。ラヴ&ポップなのか。
わけわからんので止めよう(笑
いや、これは袋小路だ。墓穴を掘る。深みにハマる。レッツゴー無間地獄だ。考えるだけ無駄だ。
無駄ってこともないだろうが(考えることはいいことだと思うしね)、ハマりこんでしまっては八方塞がりで何もできなくなるだろう。ここらで切り上げるのが潮時だね。
にしても”時間”ってなんなんだろね。
面白かったよ、正直。感動したしね。いい話だ。そこらへんのドラマなんぞ糞だ。それこそ「猫のウンコ踏め」って感じだ。よくできているよ、これは。演出も手抜いてないし、音楽もいいし、笑いのツボも押さえているし。ギャルゲー、エロゲーに対するイメージを一新させてくれた”傑作”です、間違いねーな。ハマる人が多いのも頷ける話。総統さんは放棄してしまったようですが、ここはもう一度立ち上がってもらいたい。このままでは”ひよこ総統”のままですぞ。
とまぁ、一応今回は”時間”を中心に感想を書いてみたわけですが、他にもテーマとすべきことは多い。それは前述した通りね。一つしかシナリオクリアしていないのにこの調子だから、他のシナリオやると怖いね。やけに長く書いているし。小説書いている時よりも筆は当然乗るし(困ったものだね)。これやった後だから次小説書く時怖いね。影響が出そうだ。
次の狙いは文中に記したように茜だす。うまく行くか分からないけどね。攻略情報とかまるでないし。これも近いうちに始めそうだ。これをアップしたら即やりかねん。なんか今月はこれで終わりそうだぞ。バイト探ししようと思ってたのに(笑
ということでおしまい。
追記
当然のように交代人格の司と林なんてもんは現実には出てきません。
余興と言うことで、真剣に受け取らないように願います。
まぁ、大丈夫だろうけんどもね。